NASのHDDが壊れた
いきなりだが、NAS(DiskStation)のHDDが一本壊れた。
このDS216jに入れたWD Redの片方がDSM(NASの管理コンソール)上でボリュームエラーの表示を出してだめになった。
だからSSDに入れ替えた。
購入したもの
次に買ったもの。SSD化するためにCrucialのMX500の500GBを2本ツクモeXで購入。台風のせいで週末特価が平日まで続いててネットの最安値より安かった。やっぱ実店舗で買うが安いですわ。なお交通費。
一緒に買った変換マウンタ。これは使わなかった。理由は後述。
なんでSSDに?
第一の理由として静音化。リビングの片隅においてるんだけれど、「ゴー」というHDDの回転音はともかく、1秒に一回程度「ゴトン」というシーク音かなにかを鳴らす。これが結構うるさくて嫌だった。
次にレスポンスの改善。割とよく使うDSMがやたらもっさりしてて、SSD慣れしてるとかなり遅く感じる。File Stationとかフォルダ一覧出すのにかかる時間が永遠に感じる。これを改善したかった。
ちょこちょこ不満があったのと、うっかり揺らしたり強めの振動を与えたりしたときにヒヤッとすることがバックアップHDDの抜き差しをする時とかにあったから、耐衝撃。
あと容量2TBもいらないんだわ😒
今のNASの用途
NASにはPhoto Stationを入れて撮影した写真の管理、SMB経由でパソコンのファイル保存、DS Fileでスマホからファイルへのアクセスに使用。
SSDへ換装
まずは今ついてるHDDを取り外す。見えている上段のHDDが壊れたもの。代替処理保留中のセクタ数が急激に増えてボリューム劣化の表示が出た。南無。
既存のHDDを引っこ抜いたらSSDに換装する。SSDを挿す前にマウンタに乗せてどうつけるか試そうと思ったら、マウンタに合わせてネジ止めすると、SATAの端子位置が合わない…。そうこのマウンタ、3.5インチHDDとネジ位置の互換はあるが、SATA端子の位置は互換がない。やっちまった。
2.5インチドライブをSynologyのDiskStationに搭載したい場合、良い子はAinexのHDM-42を購入しましょう。これが僕の求めていたもの。
どうすっかな~と言いながら、SATA端子にSSDを挿したら、いい感じに接続できたので、とりあえずこれでいっか となり、ネジ止め等せずこの状態で組み込んだ。
最終的な完成図はこのとおりである。いくらSSDが軽いとはいってもSATA端子に負荷がかかるから良い子は真似しないでね!俺もHDM-42買うかな。
セットアップ
SSDに入れ替えたことで、DiskStationくんは僕のことを忘れてしまったから、ようこそ!と言ってくる。ウィザードに従ってDiskStationManagerことDSMを再インストールした。
バックアップデータの復元
以前Hyper Backupで作成したバックアップをクリーンインストールしたNAS上にレストアする手順を記述しておく。半分自分用の備忘録。
DSMのセットアップが完了したら、初期設定をちゃっちゃか済ませて、Hyper Backupをパッケージセンター(アプリストアっぽいやつ)からインストールする。
Hyper Backupを立ち上げるとバックアップタスクを作成するウィザードが表示されるけれど一回閉じて、上画像のレストアボタンからデータを選択する。
復元ウィザードが立ち上がったら、「既存のレポジトリから復元」を クリック。
復元する元を選ぶ。外付けUSB HDDにバックアップを取ってたから「ローカルフォルダ&USB」を選択。バックアップ先にはDropbox等のクラウドサービスも使えるから、昔データが全損して泣いた経験がある人は、クラウドへバックアップを逃しておくとまた辛い経験をせずに済むと思う。
バックアップ先、要はバックアップしてあるデータが自動で選択される。そのまま次へ。
システム設定を復元するか聞かれるが、なんかテンポラリとかのゴミまで戻ってきそうだからシステム設定は復元しない。Windowsで鍛えられました。
次に復元するフォルダを選ぶ。全部チェック。
次はアプリケーションの復元。Photo Stationくらいしかないからチェック入れて次へ。
最後にレストア内容の確認。バックアップからデータを復元する 対象のアプリケーションがインストールされていない場合は、自動でインストールしてくれる。
USB3.0で接続した2.5インチHDDにバックアップしたデータの復元は、だいたい一晩ほどかかった。
SSD化の恩恵は?
HDDからSSD化したことで色々と恩恵がありました。
騒音の大幅な低減
まずは一番の理由だった静音化。これは大成功。今まで「ゴー」や「ゴトンゴロゴロ」といった音が響いていたが、一切なくなり、うっすら冷却ファンの回る音が聞こえるだけになった。大満足😃
レスポンスの改善
これも結構効果があった。LANからのDSMアクセスのレスポンスが良くなり、Windows環境をSSD化した時を思い出しました。SMBでWindowsエクスプローラーからアクセスするときも、画像ファイルのサムネイル読み込みが早くなり、待たされることがなくなりました。ファイルが多いフォルダのプロパティを表示した際のファイル容量も素早く出るようになったから、SSDの速いランダムアクセスの恩恵を受けられています。
現在のストレージ使用量
SHRでRAID1のような環境になっているため、ストレージ容量は2本で1本分。
NASを構築したのが大体2年前でその頃は100GB行くか行かないかだた。写真を追加しているものの、20GBほどしか増加してない(ちょこちょこファイル整理してるから?)ため、しばらくは容量のことは考えなくてもよさそう。
総評
HDDが壊れたことをいい機会にと思い、SSD化してみたけれど、満足の行く結果となりました。このモデルのNASを使ったSSD運用の実例がほぼほぼなくて、不安だったけれど、NAS自体がSSDにちゃんと対応しているから問題はなし。
ただネットワーク回線がボトルネックとなり、HDD搭載時とシーケンシャルリード・ライトが変わらないため、フルにSSDの性能を活かしきれない点だけは残念。
ただ、近頃SSDの価格がこなれてきたこともあり、僕くらいのファイル容量しか保存しないならSSDという選択肢も大いにアリだと思います。