G5 Xを買ってから写真の現像はキヤノン純正のDPP(Digital Photo Professional)を使ってたけれど、ファイル管理をどうにかしたいのと、最近もっさりで嫌になってきたのがあって、Lightroom(以下Lr)を使ってみたらめちゃくちゃ良かったから乗り換えた話。
現状の現像フロー
図の解説をすると
- まずカメラのSDカードからパソコンのローカルに写真を移動する
- 移動した写真の中にあるボツを一つづつエクスプローラのサムネイルを見ながらRAWと一緒に削除していく
- そしたら現像したいやつはRAWを残してJPGを削除、現像したくないやつはJPGを残して削除する
- DPPでいじる
- いじったやつをローカルに書き出す
- JPGをPhoto Stationで管理しているNASのフォルダに書き出す
- RAWをカメラ機種別に分けてるフォルダに移動する
という手順をとっていた。
煩雑な写真選別の改善
前の流れで写真100枚を選別しようと思うとモチベーションが続かなくて
削除に2日
現像するしないで2日
現像作業で3日
とだいたい一週間くらいかかってたし、写真整理が趣味でやってるのにストレスだった。
これを改善しようと思い、写真やってる人間は大概導入しているLrを使うことに。そもそも今まで何故Lr使わなかったかって、カタログが理解できなかったから。
改善後のフロー
そんなクソフローを改善したのが上の通り。流れとしては、
- そもそもRAWだけで撮影する
- パソコン経由でNASのRAWフォルダに全部入れる
- Lrのカタログに取り込んで、気に入ったやつだけフラグ立てて現像
- Photo Stationで管理しているフォルダにjpg書き出し
という流れに変更。
削除する手間をなくしたことでどえらい楽になり、カタログにフラグ立てて現像する方法だと似たような写真いっぱいでも取捨選択が楽だし「やっぱあっちにしよ」の変更もすぐできる(前は削除してたからゴミ箱から引っ張ってきてた)。
選別と現像をLr上で行うことで選別してフラグ立てたものをそのまま現像画面上でセレクトしていじれるからスムーズなフローになった。
そもそもカタログって何
これに関してはGoogleさんで「Lightroom カタログ」って検索すると超丁寧に解説しているサイトがごまんとあるからそちらを参照してほしい。それで俺覚えたし。解説本なんかいらねぇんだよ!(暴言)
個人的な解釈として、カタログはiTunesやMusicBeeで言うライブラリにあたるものだと思う。実際のファイルの保存場所と現像レシピを持ってるもの。
昔Lrを触ったとき、カタログに写真を溜め込んでいくものだと思っていたが、それは間違い。
現像のレスポンス改善
現像のストレスだったのは、各パラメータをいじった時のレスポンスの悪さと、一ついじって同じレシピを複数の写真へ簡単に適用できないこと。かんたんに適用できるのかもしらんけれど…。
レスポンスに関しては、アップデートを重ねるごとにひどくなっていき、ちょっと露出をいじると適用されるまで1~2秒待たされるため、非常にもたつく。そのせいで作業が捗らず、現像作業を放置気味だった。
Lr移行後はパラメータいじっても即時反映されるようになり、現像作業がサクサク進むようになった。
レシピのコピーもCtrl+Shift+Cでコピーして、別の写真にペーができるおかげで、複数の写真に同じ設定を適用したいとき、楽になった。
バッチ処理の高速化
これが一番ありがたかった。DPPで書き出しのバッチを走らせると写真一枚あたり15秒位かかるのが、5秒位に短縮。めちゃくちゃ早くなった。しかもDPPはバッチ立ち上げると何もできなかったが、Lrはバックグラウンドで行ってくれる。そのおかげでバッチ走らせつつ、残りの現像作業…という処理もできる。メッチャ良い。
雑感
単にDPPを使いこなせていなかっただけかもしれないが、Lrに乗り換えて、カタログでの写真管理に慣れたらえらく楽になった。この間大洗に行ったときに撮った100枚近い写真を2時間で選別→現像→書き出しが出来たときは感動した。
現像が楽になると、現像の面倒さから写真を撮るモチベーションが下がることもなくなった。
やっぱりカネ取って開発しているものはレベルが違うよ…。