僕は中学生の時にiPod touch 4Genを買って以来、オーディオ関係はApple製品が基本だった。しかしながらiPodシリーズはnanoとshuffleが廃盤になり、iPod touchのMusic.appはサブスクリプション制のApple Musicの利用を基本とした金儲けの道具となった。それに合わせてiTunesも似たような形態になり、なおかつ緩慢な動作がいい加減嫌になり、見切りをつけようと考えた。
Shanling M0の購入
最初は母艦プレイヤーの変更からだと思うけれど、その前にDAPを買ってみた。
M0はリリースが発表されたときから目をつけていて、脱iTunesのときはこいつに乗り換えようと決めていた。
ざっくりスペック
ディスプレイ1.54インチLG社製タッチスクリーン(240x240)
DSD再生DSD64 (2.8MHz)、DSD128 (5.6MHz) ※PCM変換
DAC機能最大384kHz/32bitまでサポート
BluetoothBluetooth4.1 (A2DP)
対応フォーマットDSF、DFF、ISO、DXD、APE、FLAC、ALAC、WAV、
AIFF、AIF、DTS、MP3、WMA、AAC、OGG、MP2、M4A、AC3、etc.外部メモリ最大512GBのmicroSDカードをサポート
バッテリー630mAHリチウムポリマーバッテリー
連続再生時間約15時間 (充電時間約2時間)
サイズW40 x H45 x D13.5 mm
重量約38g
仕様は伊藤屋国際のページから引用
この大きさでBluetooth搭載でハイレゾ対応は魅力的すぎるのに1.5万で買えるってのはもうほかに選択しないでしょ。
保証は代理店販売品に限って伊藤屋国際が行ってくれる。
通信インターフェイスはUSB Type-C端子がついている。中華端末にしては珍しい。この頃手持ちのデバイスでMicro Bが減ってType-Cが勢力を伸ばしているのもあり、結構ありがたい。イヤホンジャックは固くて抜き差しがし辛い。
左側面側のキャップはmicroSDカードスロットがついている。内蔵ストレージは無いぞう。
右側面は竜頭っぽいダイヤルがついていてこれが電源ボタン兼音量ダイヤルになっている。
iPod shuffle 4Genと大きさ比較。面積は1.4倍 厚みは2倍くらい。shuffuleは小さいから無くしそうで怖いからM0くらいのサイズ感が丁度いいかもしれない。
正規代理店経由のものを買うとレザーケースがついてくる。これが結構おしゃれでいい感じ。
起動はなかなか高速で、5秒位で立ち上がる。スリープのままにしておくと、バッテリーの持ちが悪いため、こまめに電源を切るか、自動シャットダウンをオンにしておいたほうがいい。
ヨドバシ・ドット・コムで購入したが、起動して直ぐに確認したファームウェアは2.2だった。最新は2.3が公開されていたので使用前に更新した。
ファームウェアは製品ページからダウンロードができる。落としたファイルをFAT32にフォーマットしたSDカードにコピーして設定画面から更新する。
更新は1分程度で完了する。音楽データの読み取りはexFATでも問題ないが、ファームウェアのアップデートだけはFAT32でないといけないので注意が必要。
曲の転送はMusicBeeを使用した。iTunesからの移行方法等はまた後日書きたい。
使ってみた感想
有線でMDR-1Aで鳴らした感じとしては中音、高音が元気な感じ。ハキハキしてて聞いてて楽しい。低音は少しおとなしめ。音場も広くて広がりのある聞いていて楽しい音だと思う。
Bluetooth接続はSBCコーデックでしか接続できる環境がないので、フルに活かせていないが、十分聞ける音を鳴らしてくれる。
コンパクトさ、デザイン、音質の良さは素晴らしい。
なによりも本体のビルドクオリティは非常に高く、初見で「え?これ本当に中華DAP?」と思うほど。
気になったこと…
Bluetoothのつながりにくさ。ペアリングにしょっちゅう失敗するのと自動接続が遅い。車を止めてまたエンジンを掛けてカーオーディオがペアリング待ち状態になってから繋がるまで1分近くかかる。あとAVRCPに対応していのか何につないでもメタ情報が表示されない…。
ファームウェアのアップデートで改善されることを期待。
バッテリーが思ったよりも持たない。車の中に置いといて1日移動するのに電源を入れてたのが8時間で実際に鳴らしていたのは4時間ぐらいだからカタログ値の15時間には程遠い。もう少し充放電を繰り返せば伸びるかな?
全体的なスペックはなかなか高いが、荒削りな点も多いけれどそこが中華DAPの良さなのかなぁと思う。Bluetooth周りの不安定さは致命的なので早く対応してほしい。