一昨日、日曜に関東平野の端っこの犬吠崎に行ってきた。
僕は犬吠崎と聞くとまっさきに思い浮かべるのがイカ焼き。その次によくわからない水族館を思い出す。
なんで犬吠崎なんか行ったかって言うと「暇だったから」の一言に尽きるけれど、母親からこの間「パッパが犬吠埼行きたいって言い出して行ってきた」という話を聞いて、久しぶりによくわからない水族館を見たあとイカ焼き食いたいなと思ったことが始まり。
今まで僕は犬吠崎に覚えてる限りでは1回だけれど何回か連れて行かれてるっぽい。覚えているのは正月旅行で房総に行った復路で寄ったときによくわからない水族館で福袋を買って面白いものが色々入ってたことと、あとすっ転んで怪我したんだかなんだか忘れたけれど何かあった。その後イカ焼きを食べた。これしか覚えていない。あとは父親いわく「水族館の前にある恐竜を見て泣いた」らしい。これは全く覚えていない。ただ昔、父親がシルビアに乗ってたときに隣に乗って、延々同じ景色の道を走った覚えがあるから、そのときに行ったのかもしれない。色々なところ行くのに付き合わされたから確かではないけれど・・・。
そんなこんなで久しぶりにあのよくわからない水族館を見に行こうと思ってGoogleくんにルートを聞いた。そしたらなぜか「閉業」と書いてある。「はあ?」となってホームページを見たら、
ついこの間閉館してた。
ちなみにこのホームページはもうない
しばらく黙った。
29日に突如、閉館を発表したのは、千葉県銚子市にある1971年開館の水族館「犬吠埼マリンパーク」。ピーク時は年間30万人ほどいた入館者が5万人ほどに落ち込んでいたということで、ボイラー設備など施設の老朽化を理由に31日で閉館する。
片手で数えられるくらいしか行ったことないけれど、悲しかった。でも仕方ないなって思えるくらいボロかった印象だったし実際また行ったらボロかった。
行った
茨城方面から向こうに行くと延々利根川沿いを走っていく。退屈だけれど信号もないし一定速度で走れるから楽だし燃費もいい。
銚子大橋を越えてぐにゃぐにゃ走ると犬吠埼に出る。灯台の手前によくわからない水族館こと犬吠埼マリンパークはある。
マリンパークの出入り口はチェーンかかってて入れないようになってたのでこれのOUTのあたりに車を停めた。
出入り口に閉館の案内が貼ってあった。外から中を覗いたらおみやげコーナーにまだお菓子とかキーホルダーとかそのままおいてあって、余計物悲しい気持ちになった。ここで買った福袋に入ってたよくわからない貝のキーチェーンは未だに父親のウィッシュの車内にぶら下がってる。
外観
閉まる前の1/30に行った母親に様子を聞いたら「客がいなくてやってるのか閉まってるのかわからなかった」とのこと。
駐車場には従業員のだとおもう車が2,3台停まってた。まだ生き物はいるから面倒見に来てるんだろう。
僕が昔泣いた恐竜とやらは出入り口にいるこいつ。調べたら、かつての恐竜ブームにあやかろうとして置いたものらしい。
昼
閉館した水族館の前でうだうだやってても仕方ないので、灯台の前まで移動した。休みの関東地ということもあってめっちゃ混んでた。ところ狭しと車が停まっててファミリーカー&サンデードライバーだらけなのでバック駐車アタックとドアパンチが怖いなら近くにコインパーキングがあるからそっちに停めたほうがいい。
お昼は灯台から一番近いなぎさやに入った。
海鮮丼美味しかった。
灯台
灯台は200円で入場できる。99段の螺旋階段と10段程の急な階段を登ると展望台に出れる。
螺旋階段を登ってるときは平気だったけれど、急な階段のところで下を見たら、高所恐怖症なもんでビビってしまって展望台に出たときにはもうすでに下に降りたかった。たしかに地球が丸く見えたけれどそれどころじゃない。怖かった。
下手なアトラクションより古い建物の高いところのほうがよっぽど怖い。
同じ敷地内の展示室には国産第一号の灯台用のレンズがくるくる回っている。犬吠埼灯台で使われているものは隅っこに置いてあった(写真撮ってない)。
あと灯台の横には霧笛舎という小屋がある。これは船が濃霧で周りが見えない、まさに「五里霧中」のときに船に灯台の位置を知らせるためにヴォーヴォー音を鳴らしていた。今はもうGPSがあるため使われることはなくなってしまったけれど、舎内にある説明展示のところで当時なっていた音の録音を聞ける。
この建物、八幡製鐵所の鉄100%でできているんだとか。霧笛の発音装置も国内唯一のエアサイレン式らしい。だいぶ前から使われてないんだろうって感じのヤンマー製のエンジンが置いてあった。多分これで空気を圧縮して屋根から出てるラッパで音をだすんだと思う。
観光客は灯台登ったら満足して出てくけれどこれもかなりすごい・・・。
・・・何はともあれ久しぶりに犬吠埼に行けてよかった。こんどはイカ焼き食べよう(忘れてた)。